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パクリについて(その3)[RESPECT]
ここんところサンプリングの手法っていうのも
かなり市民権を得て来ています。
著作権的に言えば、これはサウンドそのものをパクっているので、
人のものを使えば一目瞭然で
著作権が発生するので分かり易いのでしょうね。
まぁそれでもサンプリング初期(80年代)には、
黙って人のCDをサンプリングして
それをオリジナルだと言ってリリースしている奴がいて、
結構訴訟問題にまでなったりしていましたね。
考えてみりゃ、それもとんでもない話ですけど。
ジョージ・デュークなんかバシバシ無断使用されて大変だったみたいですし。
一目瞭然と書きましたけど、
一般の人がちょっと聞いてもわからないようなフレーズ・サンプリングや、ショットのサンプリングでも、
サンプリングされた方は聞けばすぐ自分の作った音かどうかなんて事はわかりますからね。
わからないとでも思っていたんでしょうかね?
最近はさすがにその辺のことは、クリアにされて来たみたいで、巷には当然のようにリサイクル商品が出まわっています。サンプリング・ミュージックってんですかね。
でもね。
著作権的には問題はなくなったとしても、クリエータの一人としては、この状況は、納得できないものが結構あるんですよね。
RAP系のミュージシャンのものによくあるパターンですが、
かつての名曲をサンプリングして
その上にRAPを乗せるだけってやつ。
著作権はクリアしているかもしれないけど、
そんなもんはオリジナルとは言えないと思うんですよ。
ヒドイのになると、サンプリングじゃなくて、バックに流しているだけのようなものもありますよね。
バックトラックとして使って、
キックとスネアを被せただけだったりして。
これはもう聴衆を馬鹿にしていますよ。
サンプリングされた方のミュージシャンも、
お金がちゃんと入るのでいいんでしょうが
これはズルいス。
こういうのに騙されてCDを買っちゃうリスナーがいるってのも
頭悪いと思います。
あるバンドが他人の曲をカバーする際に、
そのものをただやるだけじゃそれは「コピー」といいますよね。
これでは、アマチュアバンドと一緒ですよ。
カバーってのは、
そのバンドのオリジナリティを加えて始めて成り立つことで、
アレンジやテンポを変えたり、
リズムを変えたりすることで始めてオリジナル・カバーとなって商品として価値がでます。
まぁ、そんなことしないで、ただ原曲をやってもヴォーカリストが変わるだけで、十分にオリジナルとして通用するような素晴らしいアーティストだっていますが。
例えば、ローリン・ヒルの「キリング・ミー・ソフトリィ」とか、ガンズ・アンド・ローゼズの「リブ・アンド・レット・ダイ」、ジョージ・マイケルの「ロクサーヌ」、あとレイ・チャールズの「いとしのエリー」も完全にオリジナルってましたね。こういうのは見とめないわけには行かないですよね。
でも、そういう人たちは別格で、それとは全然違う次元の話なんですけど・・RAPの話しね。
もとネタを使うとしても、そのサウンドなり雰囲気なりを消化して、
新たなオリジナルとしての楽曲にしてこそ商品となるべきだし、
アーティストと呼ばれる人なら当然
そういうとこプライドを持ってやって貰いたいですよね。
そのRAP系に話を戻しますと、例えばパフ・ダディは最悪。
わたしのまぁ<個人的>な意見ですが、
パフ・ダディが売れて、グラミー賞とかでちやほやされているのは信じられないです。
デビット・ボウイ「レッツ・ダンス」やポリス「ウォッチング・ユー」などパクっていましたが、バックトラックに流しているだけのようなもの。こんなのには騙されないぞ・・ってカンジっすよね。
これなら、マイケル・ジャクソンの「BAD」を「FAT」、「Beat IT」を「Eat
IT」ってパロディしていたアル・ヤンコピックの方が、よっぽどひねりがあって、アーティストと呼ぶには数段上だと思いますがね。・・・シャレですが。
おなじサンプリングでも、スティービー・ワンダーの「パストタイム・パラダイス」をネタにした、2パックの「ギャングスタズ・パラダイス」などは素晴らしいです。
元ネタの雰囲気を十分生かして、自分たちのオリジナリティ溢れる世界を築いています。
昔になりますが、MC・ハマーの「キャント・タッチ・ディス」なんかもよかったですよね。
最近では、これもスティービー・ワンダーの「アイ・ウィッシュ」をネタにした、ウィル・スミスの「ワゥ・ワゥ・ウエスト」は、よく練れていて好感が持てます。(例の映画のなかでは音楽が一番良かったよね)
わたしの理想とするところは、スライの「サンキュー」をネタにした、ジャネット・ジャクソンの「リズム・ネイション」。
「サンキュー」は超名曲なんですが、
その曲中の1個所のバンクのみをサンプリングして
ループが作られています。
これこそまさに、もとネタの消化と完全なるオリジナルと呼べるサンプリングの手法の金字塔だと思います。
このグルーブを作ったジャネット&ジャム&ルイスのセンスの良さには頭が下がります。
言葉で説明するのは難しいンですけど、わたしの言いたい事はこれらを聞き比べてもらえればわかると思うんですがね。
RESPECT(リスペクト)って言葉がありますが、
これは尊敬、敬意という意味ですね。
サンプリングをする際によく使われる言葉なんですが、ネタとなるオリジナルが与えてくれたインスピレーションに対して敬意を払うという事なんです。
我々は、この言葉の意味をもっと深く噛み締めたうえで、サンプリングなるものに取り組んで行かなければ・・と思うこのごろです。
支離滅裂でした。スイマセン。
(完)
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